長い名前でも覚えてほしい
「メチルイソチアゾリノン」と「メチルクロロイソチアゾリノン」はシャンプーやボディーソープなど、液体の化粧品でよく配合される防腐剤です。そして、これらはアレルギーを誘発する可能性あるとしてヨーロッパでは規制されている成分です。
この二つは、混合液として使われることがほとんど。
そしてこれらには、他のよく知られるアレルゲン成分と同じように、人間の体への毒性とアレルギー誘発の可能性が指摘されています。
アレルギーを誘発する代表的な成分
「メチルイソチアゾリノン」と「メチルクロロイソチアゾリノン」は、皮膚への接触によってアレルギー反応を起こす可能性がある代表的な成分。
これら二つの成分が配合されている化粧品で皮膚刺激を感じる人がもっとも多かったという臨床試験があります。
また、メチルイソチアゾリノンの化粧品での使用が許可された6年後までには、1.5%の人が皮膚接触アレルギーを起こしていたこともわかっています。
日本では0.01%まで配合可能だけど、、
日本では、粘膜に使用されることがない化粧品であれば「メチルイソチアゾリノン」と「メチルクロロイソチアゾリノン」を0.01%まで配合することができます。
しかし、ヨーロッパでは2013年に洗い流さない化粧品(スキンケア製品やコスメ製品など)への「メチルイソチアゾリノン」の配合禁止しました。
2016年には洗い流す化粧品(シャンプー、トリートメント、ボディソープなど)でも混合液を0.0015%以上配合してはいけないという規制が作られました。
上記から分かるように、なんと日本ではヨーロッパの約7倍の濃度まで配合できてしまうのです。
「メチルイソチアゾリノン」と「メチルクロロイソチアゾリノン」へのアレルギー反応は、0.00075%から0.01%までの間で生じたケースがあり、安全な濃度については、まだ議論が続けられています。
そんなアレルギー成分、知らないですか?
「メチルイソチアゾリノン」と「メチルクロロイソチアゾリノン」は名前も長くて覚えにくいですし、なじみがない成分かもしれません。
でも、ドラッグストアで売っている人気のヘアケア製品にも入っていました。
もしかするとお使いのシャンプーやトリートメント、ヘアパックにも入っているかもしれません。
髪をきれいに整えるためのヘアケア製品で肌アレルギー反応が出てしまっては、お手入れも台無し。
ぜひ一度、成分表を見てみてくださいね。
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