怖いのは肌刺激だけじゃない
パラベンは防腐剤、フタル酸エステルは質感をなめらかにしたり持ちをよくする目的で、化粧品に配合されています。
日本では肌刺激が強いという理由で、避ける人が多いと思います。
でも、これらの怖さは肌刺激だけではありません。
乳がんリスクとなる内分泌かく乱物質
女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されている期間が長いほど、乳がんを発症するリスクが高くなることは知られています。
そして、エストロゲンに似た働きをする内分泌かく乱物質(ホルモンに異常をきたす物質)は、ごく少量でも乳がんのリスクを高めます。
パラベンとフタル酸エステルは、この内分泌かく乱物質なのです。
シャンプー、化粧水、乳液、美容液、クリーム、マニキュア、香水など、数えきれないほどの製品で配合されていますが、欧米では乳がん腫瘍組織からメチルパラベンが検出されています。
制汗剤などに含まれるパラベンが乳がんに関与している可能性も疑われています。
こんな調査が行われました
パラベンとフタル酸エステルが配合された化粧品やパーソナルケアを避けることで、乳がんのリスクが低下する可能性が最新の研究で発表されました。
研究の調査は下記の方法で実施されました。
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パラベンとフタル酸エステルが入った化粧品を日常的に使っている女性を探す
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その中から、がんにかかったことがない女性だけをランダムに選ぶ
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パラベンとフタル酸エステルが入った化粧品を使用し続けるグループと、入っていない化粧品に変更するグループに分ける
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実験の初日と28日後にそれぞれのグループから血液と尿、乳房の細胞を採取
驚きの調査の結果
28日後、パラベンとフタル酸エステルが入っていない化粧品に切り替えたグループで採取された血液・尿・細胞に見られた変化は、驚くべきものでした。
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発がんに関わる細胞のシグナル経路が真逆になった
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発がんに関わる遺伝子が「普通の」遺伝子に変わった
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尿に含まれるフタル酸エステルとパラベンの濃度が大幅に低下した
つまり、パラベンとフタル酸エステルが配合された化粧品などを使用しないことで、乳がん発症のリスクが低下する可能性が示されたのです。
乳がん予防として
もちろん、今後もまだ検証は続きます。
でも、パラベンとフタル酸エステルを避けることで乳がんを予防できる可能性は高そうです。
少なくとも発症リスクを低くできる具体的なアクションがあることは、あらゆる女性の不安を和らげる嬉しいニュースではないでしょうか。
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「化粧品のパラベンとフタル酸エステルで乳がんのリスク」への1件のフィードバック
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