化粧品だけでなく、シャンプー、洗濯洗剤、衣服など、私たちが毎日使うものにはたくさんのマイクロプラスチックが含まれています。
家庭から排水されたマイクロプラスチックを海洋生物が食べ、それをまた私たちが食べる。あるいはカーペットや衣服などから空中に放たれたマイクロプラスチックを吸い込む。
そうして、私たちの体内には無数のマイクロプラスチックが、日常的に取り込まれていることがわかっています。
マイクロプラスチックによる健康への影響
これまでにマイクロプラスチックは、人間の眼球や排泄物、胎児の胎盤から検出されていました。2022年春には、肺の奥と血液からも見つかりました。つまり微細な粒子のマイクロプラスチックは、体内の奥深くや細胞の内部にまで侵入することが判明したのです。
マイクロプラスチックが血管を通って体内をめぐることはわかっています。体内のマイクロプラスチックがアレルギー反応や細胞の死滅を引き起こすとの研究結果もあります。
しかし、各国で研究が進んではいるものの、大規模な治験まで至っていない現在、血管に侵入したマイクロプラスチックが他の臓器や脳にまで侵入する可能性があるかは不明なままです。
プラスチックに含まれる毒性の影響
プラスチックは添加物を含む化学物質が複雑に組み合わさって構成されています。
プラスチックに10,000種類以上の化学物質が使用されているとの調査では、そのうち2,400種類以上は毒性が懸念されており、食品パッケージでの使用が認められていない901種類の化学物質を含むプラスチックもあるとされています。
人間の肺で見つかったマイクロプラスチックには毒性があり、肺の炎症や目まい、頭痛、ぜんそく、癌の原因になっていたと、スタンフォード大学のKari Nadeau教授はNATIONAL GEOGRAPHICで述べています。
私たちがすべきこと
現時点ではデータや研究が十分でないため、マイクロプラスチックによる私たちの健康への影響を明確に示す情報がありません。
過度な心配をする必要はないという人もいるかもしれません。でも、確証がない限り「気にすること」が大切だと私たちは考えます。
プラスチックや合成ポリマー以外の選択肢があればそっちを選ぶなど、日常的にできることに取り組みながら、世界中で発表される最新の研究データをCONCIO Academyで共有していきたいと思います。
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