マイクロプラスチックを食べている私たち
ヨーロッパ、ロシア、日本に住む人間の排泄物からマイクロプラスチックが見つかったという研究調査があります。
その結果、人間はマイクロプラスチックを体内に取り込み、排出していることがわかりました。
取り込まれたマイクロプラスチックは、すべて排出されるのでしょうか?
あるいは、体内に残るのでしょうか?
胃腸、腎臓、心臓からも検出
人間の体内に取り込まれたマイクロプラスチックがどうなるか。それを調べるため、幅広く動物実験が行われています。
そして、最小サイズの粒子は腸バリアを通り抜け、血流までたどり着くこと。その後、血流に紛れて体内を巡ることがわかっています。
ラットの実験では胃腸、腎臓、心臓でマイクロプラスチックが検出されました。また、マウスの胎児や魚の脳からも検出されています。
マイクロプラスチックがシワの原因?
マイクロプラスチックの影響を受けた人間は、シワや白髪、糖尿病や動脈硬化の原因となる酸化ストレスのほか、DNAの損傷や炎症などを引き起こす可能性を示す研究者もいます。
それだけではありません。
北海やバルト海で見つかったマイクロプラスチックにはコレラ菌が付着していました。つまり、マイクロプラスチックの表面には、人間の病原体となる微生物がくっついているのです。
マイクロプラスチックで病気に?
プラスチックは自然分解しません。海の中でかなり長距離移動することもできます。
もしマイクロプラスチックに病原体がくっついているなら、プラスチックごみが原因で世界に病気が広がる可能性があるのでしょうか?
恐ろしいことですが、可能性はゼロとは言えません。
衛生環境が整っておらず、プラスチック汚染がひどい地域であれば、プラスチックが原因で病気が広がるという仮説は成り立つのです。
私たちにできること
プラスチックは安価で便利です。その一方で、さまざまな懸念があり、まだ解明されていない疑問もたくさんあります。
自分たちの健康を守るためにも、プラスチック以外の選択肢がある場合にはそちらを選びたいですね。
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