オーガニックコスメの正しい見分け方

無数にあるコスメブランドから見分けるには

日本には、数千という化粧品ブランドがあります。
最近は、オーガニック意識の高まりによりオーガニックコスメブランドも増えています。
でも、どんな化粧品を「オーガニックコスメ」と呼ぶかという基準は明確ではありません。また、国によって定められているわけでもありません。

そのため、1%でもオーガニックな自然由来成分を配合していればOK。中には、合成成分がたっぷりの自称「オーガニックコスメ」も存在するという、残念な事実があります。
では、そんな自称オーガニックコスメと、本物をどのようにして見分ければいいのでしょうか?

本物のオーガニックコスメに配合されるのはオーガニック農法の自然由来成分

マイクロプラスチックやシリコンが入っていないかをチェック

「オーガニック」と書いている製品の全成分表に、下記のような成分名が書かれていませんか?
これらはマイクロプラスチックやシリコンです。合成成分の代表格であり、本物のオーガニックコスメには配合されません。

  • 「ポリ〜〜」という名前の成分

  • 「〜〜ポリマー」という名前の成分

  • 「〜〜メチコン」という名前の成分

  • 「〜〜シロキサン」という名前の成分

オーガニックコスメを好む人は、できる限り合成成分が入っていない化粧品を探している場合が多いと思います。これらの成分が入っているものは「自称オーガニックコスメ」だと判断しましょう。

認証の有無で本物のオーガニックコスメかを見分ける

ブランド名や商品名に「オーガニック」と書かれていれば大丈夫でしょうか?
答えはNo。ブランド名や商品名だけでは、本物のオーガニックコスメかどうかはわかりません。
また、先述した通り、「オーガニックコスメ」には世界共通基準もありません。

そこで指標になるのが、世界最大のオーガニックコスメ認証機関であるCOSMOSの基準。日本でも認証を取得しているブランドが増えてきています。
ただし、COSMOS認証にはオーガニック認証とナチュラル認証の2種類がある点に注意しましょう。

1: COSMOS ORGANIC(コスモス オーガニック)認証の主な基準

コスモスは世界的なオーガニックコスメ認証

  • オーガニック原料を20%以上配合

  • 農産物原料の95%以上がオーガニック農法によって作られた原料であること

  • 製品に使われる全ての成分・原料が環境に悪影響を与えない生分解性のものであること
  • 認証マークには「ORGANIC」と書かれています

2: COSMOS NATURAL(コスモスナチュラル)認証の主な基準

世界的なオーガニック認証コスモスにはナチュラル認証もある

  • オーガニック原料は配合されていなくてもよい
  • ナチュラル由来成分が95%以上であること
  • 製品に使われる全ての成分・原料は、環境に悪影響を与えない生分解性のものであること
  • 認証マークには「NATURAL」と書かれています。

両者を比べるとわかるように、ナチュラル認証ではオーガニック成分の使用が指定されていません。

オーガニック成分配合の商品を選びたい時は、「COSMOS ORGANIC」を選ぶようにしましょう(認証マークがよく似ているので注意)。

COSMOS認証マークがなくてもオーガニックコスメ?

COSMOS ORGANIC認証以外のオーガニック認証団体も、ヨーロッパを中心に複数存在しています。しかし、日本ではほとんど見かけません。
また、オーガニック認証を取得するには、お金も時間もかかります。小さなメーカーやブランドにはハードルが高い。そのため、認証を取得していないこともあります。

そんな時には、「自然由来指数」や「オーガニック由来指数」の記載がないかを探してみてください。これらの数値が高いほど、ナチュラルでオーガニック成分が多く含まれていることになります。

ヴィーガンを選択したい人への注意点オーガニックコスメに配合される自然由来成分

COSMOS認証では、動物由来成分が禁止されているわけではありません。
生きている動物の一部から採取するのはNG。動物の生存に関わる採取方法がなされている場合はNG、などの条件はあります。しかし、この条件をクリアした動物由来成分が配合されている場合があります。

また、自然由来指数やオーガニック由来指数は、動物由来成分でも算出・表示されます。数値が高いからと言って、植物由来成分だけが配合されているわけではありません。

肌が弱い人への注意点

COSMOS認証などの国際的なオーガニック認証は、大変厳しい基準が設けられています。でも、それらの基準は「地球にとって負担にならないか」や「人体に毒性がないか」に重きが置かれています。

つまり、「肌が弱い人」に対して特に配慮されていたり、肌へのやさしさに対する基準はないのです。

自然由来やオーガニック成分であれば認証の取得は可能。そのため、アレルゲンとなったり肌刺激が強めの精油植物エキスが配合されているCOSMOSオーガニック認証の化粧品もあります。
オーガニックコスメは敏感肌に最適とは限らないことを知った上で、好みの化粧品を選ぶようにしましょう。

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マイクロプラスチック不使用のスキンケア「CONCIO」

国内外のエビデンスを徹底的に調査するCONCIO Academy。活動をとおして、こうだったらいいのになと感じてきたことをCONCIOというブランドで実現しました。

  • 1200種類以上のマイクロプラスチック成分を使わない

  • アレルゲンや肌刺激になる懸念がある成分を使わない

  • ホルモンかく乱や発がん性の懸念がある成分を使わない

など、合計2500種類以上の成分を使わないオールインワン化粧品です。
肌にも地球にもやさしい処方で、サステナブルな選択をしたい方にもおすすめです。低刺激処方なので、敏感肌の方にもお使いいただけます(すべての人に刺激が起こらないわけではありません)↓

マイクロプラスチックなど2500種類の成分不使用のクリーンビューティーブランドCONCIO

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