「低刺激」化粧品の条件、実はちょっと曖昧?

低刺激性の化粧品で肌荒れ

肌が弱い人は、「低刺激」と書かれた化粧品を使う人も多いでしょう。
でも、いざ使ってみると肌が荒れたりして、「低刺激でもダメなんて私の肌はどれだけ弱いんだ」と思ったことはないですか?

もしかするとその原因は、あなたの肌ではなく、低刺激化粧品にあるかもしれません。

どんな化粧品が「低刺激」と謳えるか

「スティンギングテスト」という化粧品のテストがあります。
このテストにクリアすれば、「低刺激」や「刺激が低い」と化粧品のパッケージや商品ページに記載することができます。

でも、このスティンギングテストがどのようなテストかを知っていますか?

スティンギングテストの被験者はこんな人

テストにはその化粧品を試してくれる被験者が必要です。
スティンギングテストでは、下記のような人が被験者として選ばれます。

  • 化粧品にピリピリ感やかゆみ、ツッパリ感を感じやすい人(乳酸を塗布した時と精製水を塗布した時に肌に感じる刺激の差が、自己評価で2スコア以上差がある人など)

  • 「20歳以上59歳以下の日本人男女」など、試験会社やメーカーの規定により指定された年齢や性別の人

  • 過去に化粧品でアレルギー反応を起こしたことがある人は除外されることがある

  • アトピーの人または試験品を塗布する箇所にアトピー症状がある人は、除外されることがある

化粧品のモニター募集や紹介などで応募した一般の人が被験者となります。

スティンギングテストはこんな内容

  1. 6人〜20人程度の被験者を集める

  2. 試験する化粧品を含んだコットンを被験者の両頬に1分程度、貼り付ける

  3. コットンをはがした後、1分以内に感じた肌刺激を4~6段階で評価

  4. 評価は被験者の主観で行う

  5. 「なんとなくムズムズするかも」「微妙に刺激を感じるかも」などといった曖昧な評価は「低刺激」に分類される

  6. 各被験者の評価の平均で刺激性を最終評価が決定される(例えば、全員が「なんとなくムズムズするかも」という評価なら「低刺激」になる。また、被験者のうち一人が「刺激を感じる」としても、他の人が「感じない」という評価なら「低刺激」になることも)

「低刺激」は「肌が弱い人でも大丈夫」という意味ではない

スティンギングテストの被験者と実施内容を知ると、「低刺激」と書かれていても「敏感肌や肌が弱い人でも大丈夫というわけではない」ことがわかります。

まとめると、こういうことです。

  • 大規模なテストではない(6人で実施のこともある)

  • 評価は一般の人の主観的な感じ方によるもの

  • 「なんとなくムズムズする」「ちょっとピリッとするかも」は低刺激に分類される

  • 一人が「刺激を感じる」と評価しても、その他全員が「刺激を感じない」と評価したら低刺激に分類される
  • 長期的に使用した場合や繰り返し使用した場合などの刺激はテストされていない

  • 低刺激化粧品に配合してはいけない成分が指定されているわけではない

自分の肌が反応する成分を知ることが大切

「低刺激」や「敏感肌用」と書かれていても、自分の肌に合うかはわかりません。
うたい文句に惑わされず、その化粧品に入っている成分を自分で確認し、判断することが大切です。

呪文のように書かれた全成分表は、慣れるまではチンプンカンプンかもしれません。でも、あなたの肌のために知りたいことが書かれている重要な情報です。

まずは、自分の肌が刺激に感じてしまう成分を見分けられるようにしましょう。

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悲しいことに、ほとんどの化粧品には肌への刺激になる成分やマイクロプラスチックが配合されています。

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