クリーンビューティーの定義は何かで決められているわけではありません。商品やブランドを「クリーンビューティー」とアピールするための規制もありません。
そのため、従来と同じ中身を環境に配慮したパッケージ入れて、「クリーンビューティー」とアピールすることもできてしまいます。
クリーンビューティーが生まれた理由
クリーンビューティーの考え方は欧米で誕生しました。「化粧品で使用される原料における規制のゆるさ・曖昧さ」に疑問を抱き、使う人と地球に本当に優しい選択肢を提供しよう。そう考えた団体やブランドが立ち上がったのです。
多くの人を巻き込み、みんなが声を上げる。そうすることで、現地の化粧品業界や法規制を改善するほどの大きなムーブメントになっています。
欧米におけるクリーンビューティー
クリーンビューティーが広がる北米やヨーロッパ。ブランドや会社によって違いはありますが、下記のようなブランド・商品がクリーンビューティーとして広く認識されています。
- 人の健康や肌への安全性を優先した原料を使用
- 地球環境に有害な成分を排除
- 環境負荷が少ないパッケージを採用
- 動物実験をしないこと
- メーカーやブランドが発信する情報の透明性を追及
また、消費者の化粧品選びをサポートする団体も存在しています。
例えば、オランダの BEAT THE MICROBEAD という非営利団体が提供する無料のアプリ。商品のバーコードをスキャンすれば、マイクロプラスチックが配合されているかが一目でわかります。
日本におけるクリーンビューティー
日本でも、クリーンビューティーをアピールするブランドが増えてきました。そのようなブランドでは、私たちの肌や健康、地球にとって優しい原料が使われていると安心していいのでしょうか？
残念ながら、答えは「No」。
クリーンであることに本気で取り組んでいるブランドは、自分でしっかり選ぶ必要があります。
その際、下記のような点を基準にするのがおすすめ。
- 「パッケージ」だけではなく、原料にマイクロプラスチックが使われていないか
- 「自然由来の原料」に、肌刺激が強かったり、アレルギーを起こす可能性がある精油や植物エキスが使われていないか
- 「オーガニック原料」以外の成分はなにか
- 「自然由来成分」以外の成分はなにか
- 「香料」の成分も含めて、全成分表示をわかりやすく積極的に公開しているか
ただ、実際にチェックしてみると、これらの基準を満たしていないクリーンビューティーブランドが多く存在していることがわかります。
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アレルゲンや肌刺激になる懸念がある成分を使わない
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