ナチュラルコスメ、オーガニックコスメ、無添加コスメ、クリーンビューティー。ヴィーガンコスメとこれらの違い、説明できますか?
ヴィーガンコスメってなに?
日本でも少しずつ増えてきたヴィーガンコスメ。世界的には過去5年間で175%も増えたそう。
でも、そもそもヴィーガンコスメってどんなコスメでしょうか?
ヴィーガンとは、卵や乳製品を含む動物性食品をいっさい口にしない「完全菜食主義者」のこと。食べ物だけではなく、毛皮やレザーなど動物由来の素材を使った衣服やインテリアも避けるなど、ライフスタイル全般において動物由来のものの使用を避ける人を指すのが、海外では一般的です。
その考え方を化粧品に取り入れたのがヴィーガンコスメ。つまり、動物由来の成分を使っていない化粧品ということですね。
具体的には、下記のような動物由来の成分が配合されていないことを意味しています。
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ハチミツ
- ミツロウ(蜂の巣が由来)
- プロポリス(ミツバチが作る物質)
- ラノリン(羊の毛が由来)
- コラーゲン(魚や牛、豚などが由来)
- エラスチン(豚や魚が由来)
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乳タンパク、乳エキスなど(牛乳由来)
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コチニール(昆虫由来)
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ゼラチン(動物の骨や皮膚が由来)
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グルコサミン(アセチルグルコサミン:えび・カニが由来)
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グリセリン(動物由来と植物由来がある)
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グアニン(魚のウロコ由来)
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ケラチン(羊の毛由来)
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ラクトース(乳糖:哺乳類の乳が由来)
また、下記の成分には動物由来と植物由来があります。
- ヒアルロン酸(鳥のトサカ由来と培養菌由来がある)
- スクワラン(サメ由来と植物由来がある)
- レシチン(卵由来と大豆などの由来がある)
残念ながら、「ヴィーガン」と書いていても上記のような成分が入っている化粧品を見かけることがあります。謳い文句に惑わされないように、自分でしっかり成分を確認することが大切です。
ヴィーガンコスメは100%天然という意味ではない
注意したいのは、ヴィーガンコスメは天然由来成分100%とは限らないということ。
動物由来でなければOKなので、合成成分が配合されることもあります。極端にいうと、合成成分100%でもヴィーガンコスメと言えてしまうのです。
また、「動物由来ではないこと」が基準なので、使用されている天然由来成分がオーガニックであることが約束されているわけでもありません。
他にも、肌に優しいことや低刺激であること、アレルギー性が低いことは基準にされていません。そのため、敏感肌の人や肌が弱い人、赤ちゃんや小さな子供にとって最適とは言い切れません。
もちろん低刺激処方のヴィーガンコスメもあると思います。しかし、ヴィーガン=低刺激・肌に優しいとは限らないということを覚えておきましょう。
やっぱり全成分表を見ることが大事
化粧品において、認証ラベルを取得していない限り「ヴィーガン」や「オーガニック」と謳うことに厳密なルールはありません。そのため、ヴィーガンコスメは環境にやさしいと思って購入したら、合成成分がだらけ!ということも。
実際、多くのヴィーガンコスメにマイクロプラスチック成分が配合されている悲しい現実があります。
自分の希望に合う化粧品を選ぶには、しっかり全成分表示を見て、自分で正しく判断するしかありません。
化粧品成分の数は無数にあって、面倒に思うかもしれません。でも、まずは自分が避けたい成分の名前から少しずつ覚えていきませんか?
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アレルゲンや肌刺激になる懸念がある成分を使わない
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